親の声かけテンプレ&家庭ルール
入試が近づくと、子どもが急に不安定になる日があります。
- 泣く
- イライラする
- 「もう無理」と言う
- 急に怒る・黙る
- いつもより甘える
これは珍しいことではありません。
追い込み期は、がんばっているほど“波”が出ます。
大事なのは、波を消すことではなく、短時間で立て直せる形を家庭に作ること。
この記事では「崩れた日」の対処を、親の声かけテンプレ付きでまとめます。
直前期の波は「弱さ」じゃなく「負荷のサイン」
不安や涙が出るのは、やる気がないからではなく
負荷がかかっている証拠です。
ここで親が焦ってしまうと、子どもはさらに不安になります。
- “落ち着かせよう”と説得
- “頑張らせよう”と気合
- “原因を探そう”と反省会
この3つは、立て直しを遅らせがちです。
必要なのは、分析より先に 回復 です。
崩れた日は「回復→切り替え→確認」だけでいい
直前期のメンタルが崩れた日は、
やることを3つに絞ると家庭が安定します。
① 回復(体を整える)
- 体を温める(冷えは不安を増やしやすい)
- 水分を一口
- 軽食(食べられる分だけ)
- 目を閉じる/座って休む(5〜10分でOK)
まず体。心は体に引っ張られます。
② 切り替え(言葉を短く)
声かけは長いほど効きません。
短く、同じ言葉を繰り返すのが強いです。
③ 確認(やるなら“簡単に取れる”ものだけ)
崩れた日に難問や新しいことは逆効果。
やるなら「できる」を作る確認だけ。
- 間違えた問題の解き直し1〜2問
- まとめノートを眺める
- 漢字・語句など短時間で終わるもの
親の声かけテンプレ(場面別・そのまま使える)
ここは迷わないように、テンプレ化が一番です。
① 子どもが泣いている/不安でいっぱい
- 「泣いていいよ。頑張ってる証拠だよ」
- 「今日は整える日。大丈夫」
- 「今は回復だけしよう」
ポイントは、感情を否定しないこと。
② 「もう無理」「やめたい」と言ったとき
- 「そう思うくらい頑張ってるんだね」
- 「今日は“できる形”に整えよう」
- 「今は次の一歩だけやろう」
“やめたい”を論破しない。受け止めて、次の一歩へ戻します。
③ イライラして当たってくるとき
- 「今はイライラしていい。落ち着いたら話そう」
- 「10分だけ静かにしよう」
- 「言い方はあとで。今は休もう」
この場面は、親が反応すると燃えます。
短く区切って距離を取るが正解です。
④ 親自身が焦ってしまうとき(自分用)
- 「いまは結果の話はしない」
- 「今日のゴールは“整えて眠る”」
- 「大丈夫、2月で回収する」
親が落ち着く言葉を先に決めておくと、家庭が崩れません。
NG対応(やりがちだけど逆効果)
反省会・説教・理由探し
泣いているときに正論を言うと、回復が遅れます。
原因分析は、落ち着いた翌日に短くでOK。
「そんなことで泣かない」「気にしすぎ」
正論でも、子どもは「わかってもらえない」と感じます。
「次こそ絶対」「これが最後の勝負」
直前期はプレッシャーの上乗せは不要です。
“整える言葉”が勝ちます。
直前期に家庭がラクになる「崩れた日のルール」
崩れた日に毎回その場で決めると、親も疲れます。
先にルール化がおすすめです。
ルール①:崩れた日は勉強量を減らしてOK
減らしても大丈夫。
むしろ回復が早いと、翌日から伸びます。
ルール②:スマホ・動画は“家庭の方針で固定”
揉めるなら、最初から持たない・見ないが安定。
許可するなら「時間と条件」を固定(例:10分だけ、寝る前はなし)。
ルール③:夜は“眠れる形”を最優先
- 湯たんぽ・カイロ
- 温かい飲み物
- いつもの入浴/短いストレッチ
- いつもの就寝ルーティン
直前期の最大の敵は、睡眠の乱れです。
それでも止まらないときの「5分立て直し手順」
泣きが止まらない、過呼吸っぽい、混乱している。
そんなときは説得ではなく、手順です。
- 場所を少し変える(静かな場所へ)
- 息は「吐く」を長く(吐く→吐く→吸う)
- 声かけはこれだけ
- 「大丈夫。今は整えるだけ」
- 「次の一歩は一つでいい」
それでも長引く・体調が悪い場合は、無理に勉強に戻さず休ませる判断も大切です。
まとめ:崩れた日は「整えて眠る」だけで勝ち
直前期の不安や涙は、がんばっている証拠。
家庭がやることは、難しくありません。
- 体を整える
- 言葉を短くする
- できる確認だけして眠る
崩れた日は、勉強で勝つ日ではなく、
回復して明日に勝つ日です。


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