入試直前でも間に合う現実的な移行ステップ**
冬休みや冬期講習を経て、
気づけば生活が夜型に寄ってしまった——。
入試直前のこの時期、
「朝起きられない」「このままで本番大丈夫?」
と不安になるご家庭は少なくありません。
でもまず知っておいてほしいのは、
受験生が夜型になってしまうのは、とても自然なことだということ。
夜型=失敗、ではありません。
受験生が夜型になりやすいのは自然なこと
冬休み〜入試直前は、生活が乱れやすい条件がそろっています。
- 冬期講習や正月特訓で時間割が変則的
- 夜の方が静かで集中しやすい
- 不安や緊張で寝つきが悪くなる
「夜のほうがはかどる」と感じるのも、決して珍しいことではありません。
だからまず、
夜型になってしまったこと自体を責める必要はありません。
夜型から朝型へ「一気に戻そう」としない
入試が近づくと、
「今日から早く寝よう」
「もう夜型はやめないと」
と、急に修正しようとしてしまいがちです。
でも実際には、これが一番うまくいきません。
- 早く布団に入っても眠れない
- 睡眠不足のまま朝を迎える
- 朝起きられず、親子でイライラ
この悪循環に入ると、
生活リズムだけでなく気持ちまで崩れてしまいます。
大切なのは、
少しずつ、現実的に戻すことです。
夜型→朝型への現実的な移行ステップ
① 寝る時間ではなく「起きる時間」を先に決める
生活リズムを整えるとき、
先に決めるべきなのは「就寝時間」ではなく起床時間です。
- いきなり1時間前倒ししなくていい
- 15〜30分ずつで十分
- 週末も大きくずらさない
「この時間には起きる」という基準を作るだけで、
体は少しずつ順応していきます。
② 朝の“最初の行動”のハードルを下げる
朝起きてすぐ、
「さあ勉強しよう」はハードルが高すぎます。
最初の行動は、これで十分です。
- カーテンを開ける
- 白湯や飲み物を飲む
- 椅子に座る
- テキストを机に出すだけ
**「起きられた」「動けた」**という成功体験が、
次の日につながります。
③ 夜の勉強は「時間」ではなく「区切り」で終える
夜の勉強を
「◯時まで」と時間で切るのが難しい場合は、
- この問題まで
- このページまで
- この単元を見直したら
という内容で区切る方法がおすすめです。
終わりが見えると、
気持ちが切り替わりやすく、眠りにも入りやすくなります。
睡眠時間の目安と「起きる時間」からの逆算方法
夜型から朝型へ移行するとき、
「何時に寝ればいいの?」
「睡眠時間はどれくらい必要?」
と悩む方も多いと思います。
ここでは、受験生向けの現実的な目安を整理します。
受験生の睡眠時間の目安
小学生高学年〜中学生の場合の目安は次の通りです。
- 7〜8時間:最低限確保したいライン
- 8〜9時間:体調・集中力が安定しやすい
- 6時間台以下:数日続くとパフォーマンスが落ちやすい
ただし、
「何時間寝たか」以上に大切なのは、
起きたあとに動けるかどうかです。
「寝る時間」ではなく「起きる時間」から逆算する
たとえば本番当日を想定して考えます。
- 家を出る時間:6:30
- 朝の準備に必要な時間:1時間
→ 起床時間:5:30
この起床時間を基準に、
- 8時間睡眠なら → 就寝目安:21:30
- 7時間睡眠なら → 就寝目安:22:30
最初から理想通りにいかなくても問題ありません。
まずは起きる時間を守ることが最優先です。
試験当日の集合時間から逆算して考える
夜型から朝型へ移行するときは、
試験当日の動きを基準に逆算すると迷いません。
試験会場には何分前に到着するのが目安?
多くのご家庭での目安は、
- 集合時刻の30〜45分前に最寄り駅到着
- 集合時刻の20〜30分前に校門付近到着
理由は、
- 電車遅延や混雑への備え
- トイレや身支度の時間確保
- 気持ちを落ち着かせるため
「ギリギリに着かない」ことが大切です。
逆算の具体例
集合時刻が 8:00 の場合:
- 校門付近に到着:7:30〜7:40
- 最寄り駅到着:7:15
- 移動時間:45分
- 家を出る時間:6:30
- 朝の準備:1時間
👉 起床時間:5:30〜5:45
この時間を、
入試直前期の生活リズム作りのゴールに設定します。
平日・休日も「本番基準」でそろえる
入試直前期は、
- 平日だけ早起き
- 休日に寝だめ
は避けたいところ。
目安としては、
- 本番起床時間 ±30分
- 遅くても +1時間以内
これだけ守れれば十分です。
完全な朝型にこだわらなくていい
ここはとても大切なポイントです。
- 毎日早朝起きである必要はありません
- 無理に朝型へ矯正する必要もありません
大切なのは、
- 本番の集合時間に無理なく動ける
- 午前中に集中できる
この2点が満たせているかどうか。
完璧な朝型より、安定した状態を優先してください。
親がやりがちなNG行動
不安な時期だからこそ、
つい言ってしまいがちな言葉があります。
- 「本番どうするの?」
- 「だから早く寝なさいって言ったでしょ」
- 起きられないことを叱る
これらは、
子どもの不安を強めてしまうことが多いです。
親は「正す役」ではなく、
整える役で十分です。
まとめ|朝型への移行は“逆算と準備”で決まる
夜型になってしまったからといって、
入試が不利になるわけではありません。
- 夜型は失敗ではない
- 一気に戻す必要はない
- 起床時間から逆算する
生活リズムの調整は、
勉強の問題ではなく環境と準備の問題です。
うまくいかない朝があっても、それは想定内。
親が落ち着いていることが、何よりの支えになります。


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