中学受験の「正月特訓」は、塾ごとにまったくカラーが違います。
同じ“正月特訓”でも、
- 日程
- 元旦の扱い
- 演習量
- 学習の目的
が各塾で全然違う。
この記事では、
SAPIX／早稲田アカデミー／日能研／四谷大塚 の4大塾の正月特訓を
一目でわかる比較表つきでまとめました。
「他の塾って正月特訓なにしてるんだろ？」
「正月特訓って行くべき？」
そんな疑問がスッキリ解決できる内容です。
目次
正月特訓とは？塾によって“役割”が違う理由
冬期講習〜入試本番をつなぐ大切な期間ですが、
塾ごとに考え方が大きく異なります。
- SAPIX：密度重視。少ない日数で深い演習
- 早稲アカ：量×演習量で叩き込む
- 四谷大塚：上位向けはハード、他は比較的ライト
- 日能研：合格力ファイナルという通期の流れでやるタイプ
まずはこの違いを理解すると判断がしやすくなります。
4大塾のお正月特訓 比較表（小6向け）
※日程は例年傾向をベースにまとめたもの
※校舎によって変動あり
| 塾名 | 日程 | 元旦 | 拘束時間/日 | 対象 | 費用（例） | 特徴・位置づけ | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SAPIX | 12/30・31・1/2・3 | 休み | 約8時間 | サピ生限定 | 不明 | 密度重視。短期集中タイプ。冬期＋正月でバランス良い | |||
| 早稲田アカデミー | 12/30〜1/3 | 授業有 | 約8時間 | 塾生 一般 | 69,000円 79,500円 | 量が最も多い。NNも連動。元旦も特訓で“攻め”スタイル | |||
| 四谷大塚 | 12/31〜1/2 | 授業有 | 6時間 | 一般 | 32,120円 | 上位はハード。他コースは軽め。メリハリ型 | |||
| 日能研 | 冬期講習内で実施 | 休み | 校舎による | 塾生中心 | 冬期講習内に含まれる | 正月だけ重くしない。積み上げ型で安定志向 | |||
塾ごとの詳細
SAPIX｜“密度重視”で元旦は休息。質で勝負するタイプ
- 12/30・31・1/2・1/3 の4日間
- 元旦休み
- 1日80分×6コマの長時間
- 「量より質」を徹底
- 正月でも“初見演習 × 解説 × 直し”を繰り返す
向いている子
- 演習の“質”で伸びる
- 思考力が強い
- 疲れやすく、量より密度が合う子
早稲田アカデミー｜5日連続・元旦あり。最も“攻める”正月特訓
- 12/30〜1/3 の5日連続
- 元旦も授業（NN模試の年もあり）
- 1日9時間以上のガチ特訓
- 4塾で最も演習量が多い
向いている子
- 体力がある
- 演習量で伸びるタイプ
- 熱を帯びた塾の雰囲気が合う
- NNに通っている or 上位クラスの子
四谷大塚｜上位はハード。それ以外は軽めの“メリハリ型”
- 12/31〜1/2 の3日間（校舎差あり）
- 元旦も授業
- Sコースはハードな演習中心
- Bコース以下は負担少なめ
向いている子
- 上位クラスでガッツリ仕上げたい
- 午後入試・スピード系が得意
- メリハリあるスケジュールが好き
日能研｜“合格力ファイナル”の中にお正月が溶け込むタイプ
- 正月特訓のような単発ではなく通期講座の一部
- 元旦は休みの校舎が多い
- 無理な追い込みではなく“積み上げ”メイン
- 安定感が強い
向いている子
- コツコツ型
- 精神的に疲れやすい
- 塾の流れが整っているほうが安心
- 量より再現性のほうが得意
どんな子にどの塾のお正月特訓が合う？（タイプ別）
① 演習量で伸びる・体力ある → 早稲アカ・四谷（S）
とにかく量をこなして突破するタイプ。
② 深く理解する子・繰り返しで固めたい → SAPIX
量は少なくても強くなる。
③ メンタル優先・安定して積み上げたい → 日能研
無理のない正月を過ごせる。
④ 志望校別にキッチリ対策したい → 早稲アカ（NN） or SAPIX
過去問との相性に寄せやすい。
⑤ 元旦は休ませたい → SAPIX / 日能研
家庭のリズムを守れる。
お正月特訓を受けるか決めるチェックリスト
- 過去問の進み具合
- 冬に体調を崩しやすいか
- 体力・集中力
- 志望校別対策の必要性
- 家庭で勉強できるかどうか
- 先生に相談したアドバイス
「みんな行くから…」ではなく、
“うちの子に合うかどうか” が最優先。
まとめ｜お正月特訓は塾の“色”で選ぶと失敗しない
- SAPIX：密度
- 早稲アカ：量
- 四谷大塚：上位特化／メリハリ
- 日能研：積み上げ型
正月特訓は、
受ければ必ず伸びるものではなく、
相性が合えば大きな追い風になる講座。
家庭のリズム・子どものタイプ・志望校の状況を見て、
“その子にベストなお正月” を選んであげてください。
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