2回以上入試がある学校(第1回・第2回・午後入試など)は、
“同じ学校だから同じ対策でいい”わけではありません。
回によって難易度・出題傾向・合格ライン・相性が大きく変わるため、
回別に“別の試験”として扱うことが最も効率的な対策 になります。
この記事では、
●試験回数が複数ある学校の取り組み方
●本命回をどう選ぶか
●点数の読み方
●時間がない家庭向けの時短術
まで、まとめて解説します。
複数回入試は“別物”として扱うのが正解
第1回と第2回は“性格が違う”ことが多い
多くの学校でこうなりがち👇
- 第1回:標準問題+思考系。初見要素が多く難しめ
- 第2回:出願が増える分、難化 or スピード型に
- 午後入試:短時間・処理重視・平均点が高め
だから、
同じ学校でも“別の学校の問題”と思って取り組むのが正しい。
やる順番は「本命回 → その他の回」
① 本命が第1回なら、第1回を最優先
- 第1回を3年分
- 第2回は1〜2年で“比較”
② 本命が第2回なら、第2回を中心に
- まず第2回の直近3年
- 次に第1回で“クセ確認”
③ 午後入試が本命なら、処理スピード重視
- 長文より“手数の多さ”
- 計算・語彙など軽めの問題に慣れる
- 全問解かなくてもOK(最後まで解くことが目的ではない)
回ごとに“点数の読み方”を変える(超重要)
同じ年でも回によって合格ラインが違う
- 第1回:安定する学校が多い
- 第2回:倍率が上がり合格点も変動
- 午後:標準偏差が小さく“差がつきにくい”
なので、回をまたいで“点数を横並び比較”して落ち込む必要なし。
第1回でダメでも第2回で受かるケースは超多い
①第1回でのトラブルは本当に多い👇
- 初めての入試で緊張
- 問題のクセに慣れない
- 会場の雰囲気で飲まれる
- 朝のコンディションが整わない
逆に第2回は👇
- “場”に慣れて落ち着く
- 問題がスピード重視になり取り組みやすい
- やりやすい型に変わる学校も多い
結論:第1回の点数だけで、その学校との相性を判断するのはNG。
② 第2回は“本当の相性”が出やすい
- 処理力が高い子は第2回で点が伸びやすい
- 国語が得意な子は午後の軽め問題が合う
- 算数の構成が変わる学校は“第2回のほうが簡単”というケースもある
点数の上下ではなく“手応え”を見るほうが正確。
③ 本番でも“回が違えば結果も違う”のが普通
第1回で落ちても
第2回で合格する子は本当に多い。
理由は👇
- 問題形式が合う
- その日の体調(これが一番大きい)
- 緊張の影響
- 得点しやすい型
だから、
“複数回ある学校なら、1回の結果で諦めない”
これが鉄則。
複数回入試の“時短モデル”
① 本命の回:直近3年×2周
時間を測る → 直しを丁寧に。
② その他の回:直近1年だけでOK
全問やらなくても良い。
形式チェック優先。
③ 古い年度:解説だけ読む or 飛ばす
時間がない家庭に向いているやり方。
迷ったら塾の先生に相談するのも大事
家庭ごとに正解は違うので、
- どの回を本命にすべきか
- 何年分やるべきか
- 子どもに合う形式はどちらか
これは 先生が一番判断できる部分。
「この子なら第2回のほうが合う」
「第1回を重点的にやりましょう」
など具体的に教えてくれる。
安心して相談してOK。
まとめ|“本命の回を軸に”別物として取り組むのが成功のコツ
- 第1回と第2回は性格が違う
- 本命の回を中心に対策
- 点数を横並びで比較しない
- 第1回ダメでも第2回で受かるケース多数
- 午後入試は処理スピード
- 時間がなければ本命3年+他1年で十分
複数回ある学校は
「どの回と相性が良いか」こそが合否を左右します。
焦らず、回ごとの特徴をつかんでいきましょう。


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