師走に入って一週間がたちましたね。
私はこの一週間の相場で50万円の損失 を出してしまいした。
今年コツコツ積み上げてきた利益が、一気に吹き飛んでいきました。
正直…心が折れました。
損切りしたあとに急反発していくチャートを見て、
「なんであのタイミングで売ったんだろう…」
「私、デイトレ向いてないのかな」
「デイトレもうやめよう」
そんな気持ちでいっぱいになりました。
でも、落ち込んだまま終わらせたくなくて、
自分の行動と心の動きを徹底的に振り返ることにしました。
すると見えてきたのは、
“損失そのもの”よりも、
損失を出してからの“向き合い方”がすべてを決める
ということでした。
この記事では、
- なぜ私は50万円を失ったのか
- どんな心理状態がミスを生んだのか
- そこから見えた「投資との向き合い方」
- そして、どう立て直すのか
これらを、包み隠さず書いていきます。
同じようにデイトレで悩んでいる方、
損失をきっかけに自信をなくしている方の
心が少しでも軽くなれば嬉しいです。
なぜ私は50万円を失ったのか
まず、この一週間で私が実際に行った取引を、
日付順にエントリー(IN)と決済(OUT)をまとめて 振り返ります。
■ 2025/12/5 ソフトバンクグループ(100株ずつ)
- IN:18,305 → OUT:18,560 −25,500円
- IN:18,305 → OUT:18,620 −31,500円
- IN:18,580 → OUT:18,575 +500円
- IN:18,565 → OUT:18,555 +1,000円
▶ 合計:−55,500円
■ 2025/12/4 アドバンテスト(100株ずつ)
- IN:20,550 → OUT:20,765 −21,500円
- IN:20,545 → OUT:20,765 −22,000円
- IN:20,530 → OUT:20,925 −39,500円
- IN:20,510 → OUT:20,835 −32,500円
- IN:20,500 → OUT:20,595 −9,500円
- IN:20,500 → OUT:20,980 −48,000円
▶ 合計:−173,000円
■ 2025/12/3 アドバンテスト(100株ずつ)
- IN:20,635 → OUT:20,585 +5,000円
- IN:20,645 → OUT:20,605 +4,000円
- IN:20,620 → OUT:20,545 +7,500円
- IN:20,565 → OUT:20,435 +13,000円
▶ 合計:+29,500円
■ 2025/12/2 アドバンテスト(100株ずつ)
- IN:19,965 → OUT:19,875 +9,000円
- IN:19,755 → OUT:19,680 +7,500円
- IN:19,820 → OUT:19,750 +7,000円
- IN:19,810 → OUT:19,780 +3,000円
- IN:19,780 → OUT:19,685 +9,500円
▶ 合計:+36,000円
■ 2025/12/1 アドバンテスト(100株ずつ)
- IN:19,650 → OUT:20,460 −81,000円
- IN:19,655 → OUT:20,845 −119,000円
- IN:19,670 → OUT:20,620 −95,000円
▶ 合計:−295,000円
■ 一週間の合計損益
−458,000円(約−46万円)
※手数料を含めると実質 −50万円前後
ここまでが、この一週間で私が実際におこなったトレードの“事実”です。
数字だけを見ると淡々としていますが、この裏側には、
- 焦り
- 不安
- 「戻るはず」という願望
- 「やめたいけどやめられない」揺れる気持ち
が混ざった メンタルの乱れ がありました。
ここからは、
なぜ私はここまで損失を広げてしまったのか、
どんな心理が判断を狂わせたのかを、
具体的に振り返っていきます。
どんな心理状態がミスを生んだのか
数字を見ているだけでも冷静さを欠いた取引になっていたな(特に損切をしたときの取引が)と反省。
“正常ではないメンタル状態” が進行していました。
ここでは、なぜ私が損失を広げてしまったのか、
その原因となった心理の動きを具体的に書いていきます。
① 「絶対に戻るはず」という“願望”がエントリーを早めた
アドバンテストは、寄り付き直後から弱い流れが出ていました。
本来であれば様子を見るべき場面なのに、
“他の銘柄が強い(日経が上がり、全体は上げ相場でした)=あとから戻すはず”
という 思い込み が強くなり、
下落途中で複数回エントリーしてしまいました。
チャートではなく、
「期待」だけを見てしまっていた のだと思います。
ソフトバンクグループは、全体は下げていたのですが、前日に全体には左右されないこともあるとあたまに入ってしまい、ソフトバンクグループ自体は上げていたので大丈夫だという、INしてしまいました。
② ロットを入れすぎて、冷静な判断ができなくなった
100株を何度も積み上げたことで、
含み損の金額が一気に大きくなり、
心がざわつき始めました。
本来見るべきだった指標(VWAP・出来高・5分足の形)より、
含み損の金額が頭の中を占領 してしまったんです。
ロットを張ると、
人は思っている以上にメンタルが乱れる。
痛感しました。
③ 損切りが「遅くなり」、そして「早くなった」
損切りには2種類のミスがあります。
- 本来切るべき場所で切れない(遅い損切り)
- 冷静さを失って、リバウンド直前で切ってしまう(早い損切り)
私はこの一週間で 両方とも やってしまいました。
損切りした直後に大きく反発するチャートを見て、
心が折れた瞬間を今でも覚えています。
④ 「取り返したい」が判断を狂わせた
1日の損失が膨らんでくると、
本来やるべき判断よりも、
- 「今日中に少しでも戻したい」
- 「この銘柄で取り返す」
といった 感情の声 が強くなっていました。
これがデイトレ最大の罠であり、
損失をさらに広げる原因そのものでした。
⑤ 心が疲れて“正常なチャートの見え方”を失っていた
今振り返ると、
一番の原因は メンタルの消耗 でした。
- 負けが続く不安
- 相場の強弱へのついていけなさ
- ロットのプレッシャー
- 自分への苛立ち
こうした要素が積み重なり、
チャートの形を正しく判断する力が落ちていきました。
デイトレはメンタルが整っていないと勝てない。
そのことを痛感しました。
◇ まとめ
今回の損失は、
チャートよりも 「心の状態」 に原因がありました。
そして、心が乱れているときほど、
人は大きな判断ミスをしてしまう。
この経験が、
後から振り返って“財産”になると信じて、
この記事にまとめています。
そこから見えた「投資との向き合い方」
今回の損失を振り返って見えてきたのは、
“損失そのものより、損失を出してからの向き合い方が大事”
ということでした。
ここでは、この一週間の中で気づいた「投資との距離感」についてまとめます。
① デイトレは「技術」よりも「心の状態」で勝敗が決まる
今回のトレードで痛感したのは、
心が乱れていると勝てない という当たり前の事実で、めちゃめちゃ痛感しました。
どれだけチャートを分析しても、
どれだけルールを決めていても、
メンタルが崩れていると正しい判断はできません。
デイトレは“技術の勝負”に見えて、
実は“心のコンディションの勝負”なような気がしています。
② コツコツの積み上げは裏切らない
一方で、デイトレで心が折れていた私を救ってくれたのは、
ブログのPVが伸びていたこと。
毎日続けてきた記事の積み上げは、
ちゃんと結果として返ってきました。
この体験で、
「コツコツは裏切らない」
ということを改めて実感しました。
投資でも同じで、
中長期のスタイルや積立のような「積み上げ型」は、
心をすり減らさずに続けられる形なのだと思います。
③ “自分に合う投資スタイル” を選ぶことが大切
今回、私はデイトレの連敗で心が折れてしまいました。
でもそれは、
「私が投資に向いていない」
ということではなくて、
“今の私がデイトレに向いていなかっただけ”
なんだと思います。
中長期でじっくり分析するスタイルのほうが、
私の性格にも、生活にも合っている。
そう気づけたのは大きな収穫でした。
④ 休むことは負けではない。戦略のひとつ。
今回、私はデイトレを少し休むことにしました。
以前なら
「続けないと取り返せない」
と思っていたかもしれません。
でも、心が疲れた状態で相場に向かうことこそが、
一番危険だということを理解しました。
休む=逃げ
ではなく、
休む=守りの戦略。
そう思えるようになっただけでも、今回の経験には意味があったと思います。
そしてもうひとつ気づいたことがあります。
■ 休む時間は「勝てる戦略を考える時間」にできる
ただ相場から離れるだけではなく、
休むことで視野が広がり、
“どうすれば勝てるのか” を冷静に考えられる時間が生まれました。
- どこで入るべきだったのか
- ロットはどこまでなら心が乱れないか
- 損切りの基準をどう決めるか
- デイトレが自分の生活に合っているのか
- それとも中長期のほうが向いているのか
こういうことを、チャートから一歩離れた場所で考えると、
意外なほど冷静になれます。
焦って続けるよりも、
一度立ち止まり、“勝つ準備”を整えるほうが長い目で見てプラスになる。
休む時間はムダではなく、
むしろ投資家としての力を育てる大事なステップだと感じています。
⑤ 今後のルールと、私なりの“勝てる戦略”の見直し
今回の損失の大きな原因は、
「どこで損切りするか」を明確に決めずに取引していたこと にありました。
感情で動けば損失は広がり、
ルールがなければ判断は必ずブレます。
ここでは、今回の経験を踏まえて、
私が今後徹底したいルールと損切りライン をまとめます。
① 損切りラインは「明確に数値で」決める
これまでは「なんとなくこのあたり」という曖昧な感覚で損切りをしていました。
今後は、
- VWAPを下抜けしたら基本撤退
- エントリーした足(5分/15分)の直近安値を割ったら損切り
- 逆行した場合の許容幅は −0.3〜−0.5%以内
この3つを基準にします。
曖昧な“雰囲気損切り”は二度としないと決めました。
② ロットは「精神が乱れない量」で固定する
今回は100株を積み上げたことで、
含み損が膨らんだ瞬間に心が崩れました。
今後しばらくは、
- 1銘柄につき100株まで
- 複数ポジションを持たない
- ナンピンは禁止
「ロット=心の安定度」と強く感じたので、
まずは“乱れない金額”から仕切り直します。
③ エントリーポイントは「上昇の形が出てから」
下落途中で入ってしまうクセが出ていたため、
今後は、
- 「下がってきた → 買い」ではなく、
- “上昇に転じたのを確認してから入る”
ことを徹底します。
負けた日のチャートをよく見ると、
「入った位置より後のほうがエントリーに適していた」
という場面がほとんどでした。
④ 地合いを判断し、地合いに乗っている銘柄を探す
今回の失敗は、
- 「全体が上げ相場だから戻すだろう」
- 「前日強かったから今日も強いはず」
という 思い込み から始まっていました。
- 日経平均の方向
- セクター別の強弱
- 半導体指数の動き(SOXなど)
これらは大事ですが、エントリーした銘柄の雰囲気で地合いと逆行している銘柄もあります。
“地合いにとともに上がっている銘柄以外のトレードはしない” と決めました。
⑤ 損切りラインを守れない日は「トレードしない」
メンタルが乱れているときは、
どれだけルールを決めても守れません。
- 朝の段階で不安定な気持ちがある
- エントリーが早くなる
- 損切りが怖くなる
- 指が勝手に動く
こういう日は、
デイトレの勝率が極端に下がる日 です。
損切りラインを守れない自分に気づいた瞬間、
その日は“取引終了”。
“休む”をひとつの戦略にします。
◆ このルールを作れたことが、私の“再スタート”
今回の損失は大きかったけれど、
そのぶん得た学びも大きかったです。
ただ落ち込むだけで終わらせるのではなく、
次に活かせる形に変える。
そのためのルール作りでした。
これを自分の軸にして、
中長期も含めて「長く続けられる投資」をしていきたいと思います。
まとめ
今回の一週間は、
今年の中でもっとも心が揺れた日々でした。
デイトレで50万円を失い、
損切り直後に強く反発していくチャートを見て、
「私、向いてないのかな…」と落ち込む瞬間もありました。
でも、こうして冷静に振り返ってまとめてみると、
損失以上に大きなものを得られたと感じています。
- エントリーが甘かったこと
- ロットの管理ができていなかったこと
- 損切りの基準が曖昧だったこと
- 心の状態が判断を歪めること
- 地合いと銘柄の強弱を見る大切さ
今回の失敗は、
“準備が整っていない状態で相場に向かった”
ことに原因がありました。
そして、失敗を通して
自分に必要なルールや戦略がはっきり見えた
という意味では、非常に大きな経験でもありました。
デイトレを休むつもりはありません。
むしろ、今回作ったルールや戦略をしっかり固めて、
チャートを落ち着いて判断できるようになったら、
また IN するつもりです。
焦って取り返しにいくのではなく、
勝てる準備をしてから戻る。
この意識が持てるようになっただけでも、
私にとって大きな一歩でした。
この記事が、
同じように損失やメンタルで悩んでいる方の
心を少しでも楽にできたら嬉しいです。
そして私自身も、
今日の気づきを“次の一歩”につなげていきます。
デイトレを楽しみましょう!
12月第一週!
今週もおつかれさまでした!!

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