中学受験を考え始めると、誰もが必ずぶつかる悩みがあります。
「教育費って、どのくらいかかる? 今から投資って間に合う?」
特に40代の私たちは、
・教育費(塾代・学費)
・老後資金
・自分のキャリアや体力
…いろんな不安が重なる時期。
でも実はこの悩み、
“親の年齢” ではなく “子どもの年齢” を軸にすると一気に整理できるんです。
この記事では、
- 子どもの年齢
- 教育費のピーク
- 投資に使える期間
- 積立の最適な額
をセットで整理して、
「今、何をどのくらいやればいい?」がわかる完全ロードマップ をつくります。
子どもが小さいほど“投資に使える時間”が長い
教育費は、
小さいうちは少なく → 大きくなるほど増える
という構造になっています。
そのため、
0歳〜小3の教育費が軽い時期こそ、積立の黄金期。
逆に、小4以降は塾代・教材費・模試代が一気に増えるため、
積立額が落ちる家庭が多いのが現実です。
子どもの年齢別「投資できる期間 × 教育費ピーク」セット表
| 子どもの年齢 | 投資できる期間(目安) | 教育費のピーク | この時期にやるべき投資戦略 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0〜3歳 | 15〜18年 | 高校〜大学 | 積立の黄金期。毎月1〜3万円で“超効く”。 リスク許容高めでもOK。 | |||
| 小1〜小3 | 12〜15年 | 小4〜小6(塾代スタート) +中高 | コツコツ積立のラストチャンス期。 複利が最大化する年齢帯。 | |||
| 小4〜小5 | 7〜10年 | 小6〜中1(受験費用) | 入塾で家計がキツくなる。 積立額を無理なく設定(少額でもOK)。 | |||
| 小6 | 6〜7年 | 小6(受験)〜中1 | 投資額より“柔軟性”が命。 新NISAを少額で継続が現実的。 | |||
| 中1 | 5〜6年 | 中1〜中3(学費・活動費) | 中学費用で支出増。 積立1万円前後が無理ないペース。 | |||
| 中2〜中3 | 3〜4年 | 中3〜高1(入学金・制服) | ほぼ短期ゾーン。 投資は超少額、または一時停止でもOK。 | |||
| 高校生 | 1〜3年 | 高校〜大学(受験・入学金) | 投資より現金確保優先。 投資は“再開時期の検討”フェーズ。 | |||
投資額の目安は「子どもの年齢 × 運用期間」で決まる
0歳〜小3:積立の黄金期(運用期間12〜18年)
複利が強く働くため、
毎月1万円でも 2〜3倍 に育つ可能性があります。
| 毎月の積立 | 15年(3%) | 15年(5%) | 18年(3%) | 18年(5%) |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 約227万円 | 約267万円 | 約292万円 | 約349万円 |
| 2万円 | 約454万円 | 約535万円 | 約584万円 | 約698万円 |
小さいうちが最強。
ここでコツコツやっておくと、後が本当にラク。
小4〜小6:教育費爆増期(運用期間6〜10年)
- 塾代スタート
- 模試代・テキスト代
- 夏期講習・冬期講習
→ 月4〜10万円の出費も多い。
積立は“無理しない”のが鉄則。
| 毎月の積立 | 7年(3%) | 7年(5%) | 10年(3%) | 10年(5%) |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 約91万円 | 約98万円 | 約140万円 | 約155万円 |
| 2万円 | 約182万円 | 約196万円 | 約279万円 | 約311万円 |
中学生:短期勝負(運用期間3〜6年)
教育費が重い。
ここは積立額を減らしてOK。
| 毎月の積立 | 3年(3%) | 3年(5%) | 5年(3%) | 5年(5%) |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 約37万円 | 約38万円 | 約65万円 | 約70万円 |
| 2万円 | 約75万円 | 約76万円 | 約130万円 | 約141万円 |
中学受験家庭が選ぶべき投資制度の優先順位
① 新NISA(最優先)
- 引き出し自由
- 積立増減が自在
- 教育費が重い時期の強い味方
小4〜中3の大きな波に合わせて
増やす/減らす/一時停止 ができるのが魅力。
② iDeCo(余力が出てから)
- 老後資金用
- 個人事業主は節税が強烈
- ただし60歳まで使えない
受験期に使えない資金は、逆にストレスになるケースも多い。
投資と教育費を両立するためのコツ
① 小さいうちは“積立の黄金期”と割り切る
1万円でも効果が大きい。
② 小4〜小6は“投資額より継続”が大事
家計のリアルに合わせて減額OK。
③ 中学生以降は“柔軟性”を重視
毎月1万円をキープできれば上出来。
まとめ
中学受験と教育費が重なる家庭は、
子どもの年齢=投資期間の長さ で考えるのが一番現実的。
- 小さい時期:積立ゴールデンタイム
- 小4〜小6:教育費爆増期 → 無理しない投資
- 中学以降:短期勝負 → 柔軟性最優先
そして制度は、
新NISA(先) → iDeCo(後)
この順番が、
40代主婦 × 中学受験家庭 × 個人事業主にとって
もっともストレスが少なく、長く続けられる方法です。
“今の年齢より、子どもの年齢”。
この視点で考えれば、無理なく未来のお金をつくれます。

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