6年冬——。
子どもが勉強のラストスパートを迎える一方で、
親の心は不安でいっぱいになりやすい季節です。
でも冬こそ、
“親の動き方”が点数に直結します。
親が焦れば子も揺れる。
親が落ち着いていれば、子は本番で力を発揮しやすくなる。
この記事では6年冬(11〜1月)に
親がやること・やらないこと を
シンプルに、でも実践しやすくまとめます。
6年冬は“親の役割”が変わる季節
5年までの親の役割は
「勉強の管理・軌道修正」 が中心。
でも6年冬は違います。
- 管理 → 整える
- 指示 → 寄り添い・調整
- 監視 → 生活の安定
冬は“子どもを追い込む時期”ではなく、
環境を整えてあげる時期 です。
親が冬に“必ずやるべきこと”
① 体調管理(睡眠・冷え・乾燥)
冬の体調管理は、
点数の上下より大事。
具体策:
- 室温20〜22度
- 加湿器で湿度50%前後に
- 朝いちであたたかい飲み物
- 女子は腹巻き・カイロ推奨
- 帰宅後すぐの手洗い・うがい
- 睡眠は「最低8時間」
冬に体調を崩す子は、例外なく点数が安定しません。
② 出願スケジュール・動線の整理
冬の親の大仕事はコレ。
- 出願日
- 受験料の支払い
- 書類記入
- 願書チェック
- 合否が出るタイミング
- 2/1〜2/4の動線シミュレーション
- パスモチャージ
ここが乱れると、直前に家庭が混乱します。各学校のHPを必ずチェックして最新情報をメモしておきましょう。
1月受験校は、12月から出願が始まります。
③ 朝のルーティンを“12月に固める”
本番で最も重要なのは 朝の立ち上がり。
12月中に
- 起床時刻
- 朝食のメニュー
- 服装
- 出発前の持ち物チェック
これを“自動化”できると1月が安定します。
④ 勉強スケジュールは“淡々と管理”
親がやるべきは、
「日々の予定を整えてあげること」
であって、
「勉強内容を細かくチェックすること」ではありません。
- 塾
- 過去問
- 復習
- 理社の短時間演習
これらの“流れ”が乱れないように軽く整えるだけでOK。
⑤ メンタルケア|冬は子どもが最も揺れる時期
6年冬は、子どもが
- 漠然と不安になる
- 泣きやすくなる
- 点数に敏感になる
- 過去問の結果に落ち込む
- 「無理かも」と言い始める
こんなことが普通に起きます。
かくゆう娘も、全部だめだったらどうしよう。といったりしている時期がありました。
正解の声かけはこれ一択:
「大丈夫。やることやってるから大丈夫。」
説教・分析・評価は逆効果。
冬は“安心感を渡す季節”です。
冬に“やらなくていいこと”
冬に崩れる家庭の共通点がこちら。
① 新しい問題集
冬は“強化”ではなく“安定”の時期。
新教材はただの負荷増。
② 過去問の一喜一憂
冬の過去問はブレます。
毎回の点数で志望校を判断するとメンタルが壊れる。
③ SNSで他の家庭と比較
冬のSNSは危険な情報が多い時期。
不安を増幅するだけ。
④ 点数の説教
冬に説教されると、子どもは“やる気”ではなく“自信”を失います。
⑤ 夜遅くまでの勉強
冬の夜の疲れは翌日の集中力・記憶力に影響。
早く寝る子の方が本番に強い。
冬に起こりやすい家庭内トラブルと対処
兄弟問題
受験生ばかりに意識が向くと下の子が荒れます。
ポイントは 「10分の特別タイム」 を作ること。
家の雰囲気がピリピリする
冬は親の緊張がそのまま家に出やすい。
ポイントは“親も生活リズムを整える”。
夫婦間の温度差
片方が焦ってもう片方が冷静だとぶつかりやすい時期。
出願・動線は夫婦で共有するリスト化が有効。
女子の冬に特有の注意点
女の子は特に冬の影響を受けやすい。
- 冷えで算数の集中力が下がる
- 生理周期の乱れ
- 1月にメンタルが落ちやすい
- 夜泣き・涙タイムが増える
「冬の女子はいつもより少しだけ優しく」
でちょうどいい。
まとめ|冬は“親の安定”が最強のサポート
- 管理より“整える”
- タスクより“安心感”
- スケジュールより“生活リズム”
- 新しいことより“安定化”
冬は、親の気持ちがそのまま子の点数に反映されます。
「大丈夫」
この言葉がいちばん強いサポート。

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