「過去問、どの年度から始めるのが正解?」
これは中学受験で最も多い質問のひとつ。
- 古い年度から順番に?
- 最新年度からさかのぼる?
- 難関校と中堅校で違う?
じつは、
最適な順番はその子の状況で変わります。
この記事では、
古い年度・最新年度それぞれのメリットと、
偏差値帯別・回数の多い学校別の
“失敗しない過去問のやる順番” をまとめます。
結論|最初は“最新年度”から。その後は状況で調整する
全体の流れの最適解はこれ👇
1️⃣ まず最新年度(直近1〜2年)
2️⃣ その後、古い年度をさかのぼる
3️⃣ 最後に直近年度をもう一度やる(2周目)
理由はシンプル👇
“出題傾向を今のまま把握するため”。
特に女子校・共学校の上位は
傾向が大きく変わる年度が存在するため、
最初に最新年度をやる方が効率が良い。
最新年度から始めるメリット(最も強い)
① 今の形式に一発で慣れられる
文章量、問題量、難易度、配点など
最新年度の状態が“現実の試験”に最も近い。
② 出題形式のクセを早くつかめる
- 記述多め
- 図形比率高め
- 資料問題量の増減
いまの学校の色がわかる。
③ 時間配分の失敗ポイントが明確になる
最新年度は
“直前の受験生を落とすための小細工”が入りやすい。
その動きが早くつかめる。
古い年度(5〜10年前)からやるメリット
古い年度にも良い点はたくさんあります👇
① 基礎力の確認になる
いきなり最新年度が難しすぎる場合、
古い年度は“本質的な力”を測れる。
② 出題形式が大きく変わる学校では役に立つ
女子学院
芝
広尾
三田国際
都市大付属系
などは、年度によって大きく特徴が変わる。
③ 2周目に回す年度を絞りやすい
古い年度の出来で
“どこに弱点があるか” が見えやすい。
科目別に見る“順番の最適解”
◆ 算数|最新年度→古い年度の順が最強
- 最新年度:難易度と時間配分チェック
- 古い年度:大問1〜3の基礎安定チェック
- 最後に最新年度で仕上げ
“慣れ”と“基礎”の両方を取れる流れが最強。
◆ 国語|最新年度から。記述の型が合うかが重要
国語は
- 記述の型
- 選択肢の傾向
- 物語文の方向
が年度ごとに違うため、
最新年度優先が絶対に良い。
◆ 理科・社会|順番より“単元相性”のほうが重要
理社は年度により難易度の差が激しいため
順番よりも👇
- 苦手単元の年度を先にやる
- 計算多め年度は後回し
- 資料多め年度も後回し
“年度選び”を単元相性にするのがポイント。
偏差値帯・志望校タイプ別の最適順番
① 偏差値60〜70(難関・上位校)
最新年度 → その前年度 → 古い年度 → 最新年度2周目
理由:出題傾向の変動に強くなる。
② 偏差値50〜60(中堅〜準上位)
最新年度 → 古い年度(5年分)→ 最新年度2周目
理由:基礎力の積み上げが伸びやすい。
③ 偏差値45前後(合格圏ギリギリ)
古い年度(優しめ)→ 最新年度
理由:最初から最新年度は心理的ダメージが大きい。
成功体験を積んでから最新年度へ。
まとめ|最初は最新年度。その後は柔軟に調整すればOK
- 最新年度→傾向把握が最速
- 古い年度→基礎チェックに最適
- 科目ごとに見るポイントが違う
- 回数が多い学校は抜き出しが最強
- 偏差値帯で最適な順番が変わる
過去問は
“点数ではなく戦略”。
順番を間違えなければ、
本番までに必ず安定します。


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