過去問を順調に積み重ねていたのに、
ある日突然、
- 点数がガクッと落ちた
- 合格者平均を大幅に下回った
- 本人が落ち込んでしまった
こういうこと、実は 誰にでも起きます。
中学受験の過去問は、
“点が上下するのが普通” です。
この記事では、
点が急に落ちたときに
焦らず立て直すための
チェックシート+科目別の対処法 をまとめます。
まず知ってほしい結論|点が落ちるのは“自然現象”
点が下がる日というのは、
- 苦手単元と当たった
- 年度の難易度が高い
- 体力・集中の調子
- 時間配分の事故
- ケアレスミスの連発
これらが “たまたま重なるだけ” のことが多い。
1日で実力は落ちません。
点数は“波があって当たり前”なので、
焦る必要はまったくありません。
原因を整理するための「5つのチェックシート」
過去問の点が落ちたときは
まず、原因をこの5つに分類します👇
① 年度難易度の問題(よくある)
- その年だけ異常に難しい
- 記述量が増えている
- 図形が重い
- 理社の計算問題が多い
難しい年度は20〜30点下がることも普通。
→ 対策:年度のせい。気にしない。
② 単元・分野の相性
- 算数:立体・速さ・割合
- 国語:説明文が苦手・物語で迷子
- 理科:電流・水溶液・気象
- 社会:地理統計・文化史・資料
→ 対策:苦手単元の“部分補強”だけでOK。
③ 時間配分の事故
- 最初の問題でハマった
- 大問後半に突っ込んだ
- 記述で固まった
- 問題の読み飛ばし
→ 対策:区切り練習(10分×3セット)が最速改善。
④ ケアレスミスの連発
- 計算の落とし
- 問題文の読み違い
- 語句の書き間違い
- 写し間違い
→ 対策:間違えた理由を1行で書く“ミス分析”。
⑤ コンディション・集中の問題
- 寝不足
- 塾疲れ
- 体力切れ
- メンタルの揺れ
- 勉強環境のノイズ
これが原因の子が実はめちゃ多い。
→ 対策:休息 or 短時間で切り上げ。翌日のほうが伸びる。
科目別|点が落ちたときの具体的対処法
◆ 算数|“落とし方”を見るのが最重要
算数が崩れたときは
点数より👇をチェック。
- 大問1・2が安定しているか?
- 難問に手を出してしまった?
- 図を書いていない?
- 計算が乱れていない?
改善法:
- 大問1(基礎)だけ先にやる練習
- 時間区切り
- 図を必ず描くルールを徹底
算数は “内容が整えば点は勝手に戻る”。
◆ 国語|記述の採点ブレが原因のことが多い
国語は点数が安定しない科目。
- 記述が4問あれば±20点は普通
- 採点が難しい年度は偏差が大きい
- 説明文と物語文の相性で大きく変わる
改善法:
- 記述の“型”を1つに統一
- 選択肢の根拠を1行メモ
- 読み方が大きくズレていなければOK
点数に振り回されないのがコツ。
◆ 理科|年度差で点落ちが起きやすい科目
理科は“その年の当たり外れ”が激しい。
当たり→物理・化学多め
外れ→地学・生物多め
改善法:
- 苦手単元に当たっただけなら気にしない
- 重要単元だけ復習
- 計算問題は解き直し
理科は “部分補強で即回復” する。
◆ 社会|語句・統計・資料問題で乱高下
社会は安定科目だけど
特定年度だけガクッと落ちる日がある。
改善法:
- 語句の抜けチェック
- 資料問題の“読み取り型”の復習
- 記述を短く書く練習
翌日には戻ることが本当に多い。
点が落ちた日の“親の声かけ”がものすごく重要
点が落ちた日に
親がどう声をかけるかで
翌日の伸びが変わります。
NGワード
- 「なんでこんなにできなかったの?」
- 「もう志望校変えたほうがいい?」
- 「ちゃんと解いたの?」
- 「(ため息)」
→ 自信を根こそぎ奪う。
OKワード
- 「今日はたまたまだよ」
- 「原因だけ見つけよ。直せばすぐ戻るよ」
- 「大問1は安定してるね、すごい」
- 「ここ伸ばせば次もっと取れるよ!」
→ 翌日の集中が復活する。
立て直しの具体ステップ(最速パターン)
1️⃣ 間違いの原因分類(5種)
2️⃣ 落とした問題の“種類”だけ確認
3️⃣ 単元やパターンの補強
4️⃣ 翌日は分量を少なめに
5️⃣ 直近年度で様子を見る
これでほとんどの子が 2〜3日で復活 します。
まとめ|点が落ちるのは“伸びる前のサイン”
- 過去問は上下が普通
- 特に1回目〜3回目は乱高下する
- 内容を見れば実力は落ちていない
- 原因を5つに分類すれば焦らない
- 科目別に立て直せば必ず戻る
点数が落ちるのは
“伸びる直前の揺り返し” みたいなもの。
焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。


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