共学校の中でもここ数年特に注目を集めているのが「広尾学園中学校」です。
「渋谷教育学園渋谷(渋渋)」「渋谷教育学園幕張(渋幕)」と並ぶ人気校のひとつとして、
探究型学習と国際教育の両立に定評があります。
この記事では、広尾学園の教育理念、4つのコースの特徴、
そして学校生活の実際について詳しくまとめます。
学校概要
項目 | 内容 | ||
---|---|---|---|
所在地 | 東京都港区南麻布5-1-14(東京メトロ日比谷線「広尾駅」徒歩1分) | ||
設立 | 2007年に共学校として再編(前身:順心女子学園) | ||
教育理念 | 「自立・共生・探究」── 自ら学び、人と協働し、社会で生きる力を育てる | ||
学校の特徴 | ICTと探究教育を融合。全生徒がSurfaceを使用し、デジタル学習環境を整備。 | ||
制服 | 紺のブレザーにストライプネクタイ/リボン。上品で落ち着いたデザイン。 | ||
部活動 | 約60団体。文化系・運動系ともに活動が盛んで、参加率は90%以上。 | ||
主な行事 | HIROO祭(文化祭)、体育祭、探究発表会など、全コース共通で実施。 |
公式パンフレットには、明るい校舎と生徒たちの生き生きとした姿が掲載されており、
開放的で活気ある校風がうかがえます。
4つのコースの特徴
コース | 特徴・目的 | 主な進路・方向性 |
---|---|---|
本科コース | 広尾学園の中心となるコース。基礎学力と探究学習をバランスよく育成。 | 国内難関大学を中心に幅広く対応。 |
医進・サイエンスコース | 理数教育を強化。実験・観察・研究を通じて科学的思考を深める。 | 医学部・理系学部を志望する生徒に適したカリキュラム。 |
インターSG(スーパーグローバル)コース | 英語4技能と探究型学習を融合。英語で考え、発信する力を育てる。 | 国内外の国際系学部や海外大学進学にも対応。 |
インターAG(アドバンストグローバル)コース | 授業の大半を英語で実施。国際バカロレア(IB)にも対応する高度な英語教育。 | 海外大学・英語圏の大学進学を視野に入れる生徒向け。 |
どのコースも「自調自考(自ら考え行動する)」を重視しており、
方向性は異なっても教育理念は一貫しています。
コースを超えた学校生活
コースによって学習内容は異なりますが、
学校生活・行事・部活動はすべて共通です。
- **文化祭「HIROO祭」**は全コースが参加し、生徒主体で企画・運営。
- 体育祭は学年・コースをこえたチームで協力し合う形式。
- 部活動もコースの垣根なく参加でき、活動率は非常に高い水準です。
学校全体として「One HIROO(ひとつの広尾)」という文化が根づいており、
学びの多様性を尊重しながらも一体感のある雰囲気が特徴です。
ICT・探究・グローバル教育
- 全生徒にSurfaceを配布し、課題提出・資料作成・共同編集をオンラインで実施。
- 探究学習では、自らテーマを設定し、調査・分析・発表を行う。
- 英語教育は4技能を体系的に強化し、発信型授業が多い。
- 海外大学への進学者も年々増加しており、国内外両方の進路に対応する環境が整っています。
まとめ
広尾学園は、**「学び方を選べる共学校」**として独自の地位を築いています。
4つのコースがそれぞれの方向性を持ちながらも、
学校生活全体は一体となって運営されています。
探究・理数・英語の3本柱を軸に、
生徒一人ひとりが「自分らしい学び方」を見つけられる学校。
多様性を尊重し、世界で活躍できる人材を育てる教育方針が、
今の中学受験世代に大きく支持されています。
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